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即食:イチドルチキンサンドイッチ選手権



Mックチキン

2015年にこれが$1で出てから事が荒れ始めたのは確か。他チェーンにもそういうのはあったけど、まあとりあえずこれで殴り合うプラットフォームになった。

410kcal
protein 15g

トーストしたバンの間に、マックナゲットを広げた感じのパティ。これが$1で食べれるならすでに勝利。

とは言え、世界一のハンバーガー屋の開発力をひしひしと感じる。

トーストされ若干パサッとしたバンにレタスを挟んで水分補ってマヨネーズ。そこにジュワっとしたチキンパティで勝ちに来る。

チキンパティは黒胡椒で圧倒しに来るやつ。お子様にはこれは辛いらしく、全然ウケない(そしてそれはたぶんわざと)。パティの中身はナゲットのような白身の優しさと赤身の美味さを合わせたかのような完璧な美味さ。それでも黒胡椒がかなり立つ。

バンがトーストで硬いのは確かだけど、全体としてはジューシー。



バーガーキング、チキンジュニア 

450kcal
protein 12g

ホワッパージュニアのチキン版という位置づけ。私の中ではこれがいちばん昔からあるイメージ。人民に愛され、接しやすい王国の象徴のようなもの。経済力に恵まれている者はホワッパーで王への忠誠を示すが、経済的な負担は比較的小さくても同等に王様への敬意を示す事が出来るよう、長らく愛された逸品。その価値が毅然とここにある。

レタス以外にトマトや玉ねぎが入って水気の多いホワッパーJrと同じバンなので、レタスしか入ってないチキンジュニアではこのバンは若干パサッとした感じがする。衣がカリッとしてる分、バンはフワっと受けて欲しい部分があるのでそこは残念だが、BK独特のセサミバンの美味さは間違いない。

チキンパティ、これまた黒胡椒で押してくる感じ。硬くて厚めの衣に守られ、中のチキンもパサついたりせず、しっかりジューシーさが残っている。そこにレタスを乗せて硬さを補って、みたいな。

もちろんその程度で終わらせないからこそ王様。例のマヨネーズがドバっとかかってて、申し訳ないけど、上に書いたことはすべてどうでもよい。マヨネーズで全部勝ちに来る。マヨ好きなら美味しいと思うしかないやつ。マヨが嫌いならやめておこう。とにかくマヨで全部キマってる感じ。

BKってこの手の商品はやっつけ仕事で、まあ食えなくはないみたいな物でごまかしがち(どうせ儲からない)だけど、遥かにそれ以上の事がある。マヨネーズで絞め殺す感じの絶対王政を味わえるし、バーガーキング王朝の栄光を感じるには十分である。セサミバンズ使ってるというのは強烈な意思表示。



ウェンディーズ、クリスピーチキンサンドイッチ

330kcal
protein 14g

ウェンディーズはかなり前からチキンサンドイッチ(高価格帯)に力を入れてるイメージある。イチドルはどうか。

失礼だけど、パット見でだいぶ劣る。ちっちゃく感じるし、柔らかい感じがして不安。

しかし、まずこのチキンパティ、バランスがいい。胡椒が押してくるとか、オニオンパウダーがとかそういうのがないし、チキンの旨味がサンドイッチ全体に広がる一体感。そもそもバンがトーストではなく、おそらく焼かずにそのままなのか(たぶんスチームではない)、フワっとして鶏肉を挟んでいると言うよりも、サンドイッチの一部というただそれだけの事。バンにチキンを挟んだもの、ではなく、これは一つのチキンサンドイッチというユニバース。

レタスは調味料として入っている感じで、そもそも特筆すべきはマヨネーズの量。私はマヨネーズの量は美味しさを意味すると思う程度にマヨ好きだけど、優れたバランスは量を簡単に凌ぐ、というのを思い知らされてしまい困惑している。

どれどれ、1ドルの味はどんなもんかね?と言うノリで食べ始めても途中で、ああこれは美味しいああ美味しい。と自分を簡単に見失うことが出来きてなかなかヤバい。

マヨ塗ったバンの間にチキンパティ挟んだやつ、ではないこれは。控えめに言って2馬身差で完全優勝。(すいません、鶏です)

どれが優れているかを論じるつもりは無かったんだけど、どれも何度か別の店舗で食べた上でも、ウェンディーズのが抜きん出てるのは確かだと思う。ただ、どの店のやつも、遥かに1ドルを超えると考えられる美味しさを提供している。下手に課金するよりもしっかりした美味しさと言う意味では値段以上にどの店も優れたものを提供しているのは歴然。イチドルチキンサンドイッチは相当熱い。