ケーブルテレビ

まるで税金のように$100以上取られてしまうCATVであるが、電話1本で月$50くらいは安くなったりする。電話に10分下調べに10分、トータル20分で年間$600安くなる。つまり、この下に時給$1800のお仕事が書いてあるということ。

まあ時給$1800なので、説明するやり方と違うことしたら上手く行かなかったりするので注意。


Disconnection の電話をかけること。

この点についてはあとで触れるけど、ここを勝手にアレンジすると全部ダメ。マジでダメ。これを守れないならこの下読まなくていい。

まずは軽く概要から。CATVの会社って最初は安く加入できるようになっている。この新規料金は最初の1年だったりするので、それ以降も似たような話でっていうのがこのページの主旨。



契約期間

たとえ新規であっても、プロモーション価格と Contract (contract terms) が同期してるかは確認すること。

たとえば、1年間激安のオファーを受けても、それは2年契約の一部で、最初の1年だけ激安で、残りの1年が高額とかだったら意味ない。そしてこういうのは普通にある。1年目は安いけど2年目は安くなくて、違約金払わないと脱出できないみたいな。

面倒くさい話をすると、CATV関連の新規契約って、外注がほとんど。家に届くチラシとか、電話した先はたいてい外注先のコールセンター(かどうか私はいちいち聞くので)。契約取れるためなら何でもあり。

そもそも自前のコールセンター(っつっても外注してるでしょうけど)でさえ割引期間と契約期間が一致しないオファーとか普通に出してくるので、とにかくデタラメ。なので、

何年契約、何ヶ月契約はなるべく避ける

最初の1年のプロモを1年契約で、みたいなのは安いのでオトクだけど、そちゃんと確認しよう。1年プロモで1年契約かどうか。

で、プロモ期間が終わったらどうするの?

はい、これがこの記事のミソ。ほっとくと、大抵の場合正規料金に移行。飛行機の正規料金ほどじゃないけど、最初の値段の倍以上になったりする。なのでプロモ価格に戻しましょうという話。

最重要:Disconnectionの電話をする

これがなかなか分かってもらえない。そんなのに電話して、契約解除されたらどうするの?みたいな事を言われて分かってもらえない。分かってもらえない。分かってもらえない。まあよく聞いて。

Disconnection の部署、契約を解除しようとするお客さんから電話を受けます。そこで電話を取る人というのは契約解除の受付をする係ではない。契約解除を防ぐのが仕事。アレな話をすると、取った電話が契約解除に至らなければ、インセンティブがもらえたりするわけ。

つまり、別に契約解除したいわけでもなくて、料金交渉したいだけの人が電話をかけて料金交渉して契約解除せず契約延長すれば、電話を取った人にも$$$。

ただ、単に値下げ交渉の電話だと思われたりして満足な条件が出て来ない場合は、来週サービス打ち切りにする方法とか聞くといい。それでほんとに打ち切りになら無いだろうし、万一なってもサービス打ち切りをキャンセルすればいい。一番いいのは、ライバルとの契約したと言ってしまう事。逆転のチャンスを与えると言うスタンス。まあ、そこまでしなくてもフレンドリーに良い条件くれたりする事多いけど。

ウィンウィンってやつですね。Windows 98とは関係ないです。

なぜ他の部署ではダメなのか

Customer Loyalty という部署が他にあって、そこに電話する人は多い。

すでに使ってくれてるお客さんに誠意を見せますよみたいな部署。Disconnection に電話されると上記のようにWin-Winの関係が客と社員(客と会社ではなく)の間で結ばれてしまうから会社としてはそこには電話してほしくない。Customer Loyalty、誠意は見せてくれるかもしれないが、最低料金を見せてくれることはない。よくて「今ならこのプロモーションがあります!」みたいな。

Disconnectionの部署もプロモーションとか建前上口にするけど、建前。ちゃんと準備して、「この値段なら継続するよ」って言えば、その値段で決まって done deal。電話も長引かないし、サクサク進む。ただ、電話する前にその値段の準備を。

他の部署(たぶん外注)では出来ないレベルの権限をDisconnectionの部署(も外注だろうけど)は持ってる。特に、他の会社とのプライスマッチ、Customer Loyalty で提供してる会社を見たことがない。一方、Disconnectionは他社価格言えばそれに合わせて終了なことが多い。

Customer Loyalty 、大して良好なディール持ってないのが普通だし、電話するだけ無駄。ウェブのチャットも無駄。一見良好なディールだけど、契約期間とか詳細見ると俄然セコいやつもあったりする。とにかく無駄。

交渉金額の準備

CATV(じゃなくてもインターネットとかでいい)の他の業者のチラシとか、ネットでの金額(どっちも大差ないかも実際)を調べ、インターネットのスピードとかチャンネル数、そして値段とかリストしておこう。で、自分が他社と契約するなら、このサービス内容でこの値段のやつ、みたいな。

他にCATV業者がない独占地域だと、ハイ終わり、と思うかもしれないけど、ヨユー。独占業者であっても、大抵の場合、新規の顧客には安い値段で1年契約提供してる。この値段を把握しよう。新規顧客になれば済むだけの事。

とにかくネットで調べよう。

実際の電話

電話するときはDisconnectionしたい意思丸出しで。理由は他社が安いから。音声認識とかでも、とにかく「ディスコネクション」を連呼、連呼、連呼!!!

あっちもプロなので、そういう電話にも慣れてる。こっちがDisconnectionしたいと言うと、用意された事を言うのだ。私とか(いちおう元プロなのでw)Did you complete what you are supposed to say? とか聞きますね。向こうも言わないといけないことというのが決められてますし。で、あとは手元にこの金額でこの内容があるので、他の会社に移ろうと思う、みたいに言えばいい。大抵の場合、穏便にそれにマッチしてはい終了。こっちは安くなったし、その電話の相手の人もDisconnection 阻止してお金もらえるしサイコー。

マッチできないとかいい出した日には、Supervisorとお話させてもらうこと。いちおうアメリカンな嗜みとして「あなたはとても素晴らしいけど、このオファーにマッチできないのはあなたのボスのせいだからちょっとお話させて欲しい」みちな事を言うんだろうな。機嫌が良ければ私もそれ言うけど、面倒くさいときは “Can I yell at your supervisor? I will do it on your behalf!”とか言って笑いをとっとくよ。

CATV独占業者の場合

一旦Disconnectしてまた契約し直す予定って言えばおっけ。「同じ名前だと新規契約は」と言うウソを言ってくるかもだけど、あっじゃあ親戚の名前にするしーとか言っとけば大丈夫。同じ名前で新規顧客扱いになるだけ。それがダメなら家族の名前とかで。

と言うことで、その流れで普通に交渉して新規と同じ価格になるのが普通だと思うけど、スーパーバイザーと話しても、どうしてもそこまでの権限がなくて、それは出来ない、みたいな事を言われたことがある。他社が居ないエリアだと、そこまでDisconnectionに権限与えてなかったりするみたい。

黒い話ですけど、そういうときは「じゃあ新規契約への移行の方法教えてくれたら今回の電話ではDisconnection実行しない」と言えばちゃんと教えてくれちゃったりするんですね。その前に、そのスーパバイザーさん、何曜日の何時から何時が担当なのか聞くのよ♡ 実際は単に申し込むだけだったりする。なにそれw

その方法で新規契約し直した事はある。新規契約をしてからDisconnectionして、切り替わる日には工事の人が家に来て、ルーター新しくして握手するだけで帰ってった。新規契約の人にはAmazon Fire(初代)を無料配布キャンペーン(っつっても2代目が出た直後)をやってて、後日、突然届き笑った。おそらく、誰も損してない。

かけるタイミング

今自分に適用されてるプロモーションで料金が安い最終月が最適。私はめんどくさくて翌月とか翌々月に電話してしまい、数十ドルを捨ててしまい毎回反省してる。1回の電話で月数十ドルとかほんとマジキチ。

月数十ドルの話でしたお疲れ様でした。