エアコン



セントラルヒーティングのエアコンの話。

エアコンってそれなりに大掛かりなシステムなので、時々壊れる。というのも、壊れる可能性のある箇所がいっぱいある。業者を呼んで全部任せるというのもありだが、状況を把握してないと騙されやすい。別に交換する必要ないのに「全部お取り替えですね〜」とか言ったりしない業者を呼べるのであればよいのだが。一方で、こちらが状況を把握しているとそういう事を言ってくることは少ないだろうから自分で修理しなくてもエアコンについて知っておいた方がいい。全取り換えは最終手段。メリカのやつは修理交換できるようになってると思うのよねえ。

何が故障していそうなのか前もって把握しておけば「ガスの充填はいくら?」とか「Capacitor はいくらで交換してくれる?」みたいに呼ぶ前に値段聞いて主導権を握れる。これ大事。

その前にまずはメンテから。



エアフィルタの交換

おそらく定期的なメンテとして必要なのはエアフィルタ。エアコンの室内機に。室内機は屋根裏(または地下)に置いてあったりする。お湯のボイラーとともに、家のどこにあるのか、必ず確認しておこう。借家であっても。

エアコンは室内から吸気して、冷やすなり温めるなりして室内に戻すのだが、冷やしたり冷ましたりするのが室内機。室内機に空気を入れる前にきれいに仕様という話。ゴミが詰まりますからね。これは無いと困る。

アパートに住んでる時は、メンテ呼んで半年おきくらいに交換してもらってた。アパートによってはフィルタは自分で替えるみたいな契約になってたりするかも。

で、そのフィルタ、3ヶ月に1回は交換しましょうと言うことになってるのがほとんど。私は3ヶ月に1回チェックして、そんなに詰まってなかったら掃除機でゴミ吸い取ってごまかしてるけど、あんまりオススメしない。交換しましょう。

ウチのやつの場合、こんな感じで吸気側(だとパット見わからないけど)に窓がついていて、そこをスライドして開ける感じ。

開けるとフィルタが見える。

この 16x26x1 というのがフィルタのサイズ。これと同じサイズのフィルタを買ってくればいいのだ

ホームセンターへ。ネットでも買えるけど

種類はかなりあるし、ピンキリ。

あった!ウチのやつのサイズ。2枚入り。

お値段に注目。1枚の値段。

買ったのはこれ。

こんな感じ。

古いのを抜いて、新しいのを差し込むだけ。空気の流れる方向が書いてあるので、それだけは注意。写真で言うと左から右。室内機に向かって空気は流れる。あくまでフィルタは吸気側についているわけ。



風量のメンテ

各部屋に付いてあるコレ、またはコレに相当するもの、ツマミが付いていて風量を調節できる。

一つの部屋だけ冷えやすかったり、冬場に温まりすぎたり、そういう時はコレを少し閉じたりして調節できる。

ただ、あんまり閉じすぎると、夏場は室内機が凍ったりすることに。



冷房の故障

エアコンが効かない時は 3つのことをチェックしよう。サーモスタット、室内機、室外機。

サーモスタットを確認:温度を正しく認識し、それ以上の温度でONにしているか (冷房の場合)

これがサーモスタット。

サーモスタットの壊れ方も色々あるけど、温度を正しく認識してない場合と、正しく認識しているけど室内機を起動しない場合がある。

サーモスタット、現在何度だと認識しているかを普段は示しているのが普通。正常に動作しているのであれば温度計って事。他の温度計と同じ温度を認識しているかをまずは確認。

冷房が作動しない場合、設定温度を下げてみるとよい。上の写真だとCOOLというサインが出ていて、これは室内機のクーラーを作動させているという意味。サーモスタットによって表示の仕方は違うけど、何を作動させているかを示す。クーラーというのは室温よりも設定温度が低い時にONになる。これが作動してるかを確認。

設定温度が現在の温度よりも低ければCOOLにする、というのがサーモスタット。クーラーというのは設定温度が室温よりも低い時にONになる。これが作動してるかを確認。(冬場は、設定温度が現在の温度より低ければ暖房が入る。)

開けてみよう。

下がCOOL(冷房)とHEAT(暖房)の切り替えスイッチ。上はファンをいつ動かすか。AUTOにしておくと、冷暖房が作動した時、つまり室内機を作動させてCOOLかHEATで動作している時だけファンが回る。

ONにしておくと常にファンが回る。ONにしておくと空気の循環はよくなるだろう。(私はなるべく音をたてたくないのでAUTOにしがち。)

このファンは室内機に付いていて、このファンが吸う空気をフィルタしているのだ。そしてこのファンが空気を室内に戻す。

サーモスタットが壊れていると、エアコン自体の電源が入らないというわけだ。Auto&Coolにした上で、設定温度を下げた時、風が出ているか確かめてみよう。



風が出ているか確認:風すら出ていなかったり弱かったりしたら室内機が凍っていたりなど、風の流れのトラブル

サーモスタットが正常に作動してCOOLになっているけど部屋が冷たくならない場合、通風口から空気が出ているのか確認。冷たい空気が出てたら部屋は冷えるはず。それでもというのなら、この通風口の調節に問題があったりなど。

ウチは天井に通風口がある。床についてる家もあるけど。

設定温度を下げて、COOL を動作させた状態で風が出ているか。ぬるい風がでているか、風があまり出ていないかのどちらかだきっと。

風が出てい無い場合は室内機を見に行こう。もし、動作して音をたてていたらファンは回っている。ファンが回ってる音がしなければファンが壊れているということだろう。もしファンが回っているのであれば、室内機が凍っている。室内機が凍っている場合、外側まで氷になることはなくても、室内機につながる管とかが凍っているので、見ればだいたい分かる。下記の「風量のメンテ」もご参照に。

凍る理由はエアフィルタが詰まっているとか、空気の循環が悪いとか、ガスが抜けているとか、理由はわからないが、エアコンのスイッチをOFF(ウチのやつなら COOLでもHEATでも無いやつ)をOFFにしてFANをONに。凍っているのであればそれで溶けるはず。

10時間くらいONにしておけばきっと溶けるので、もう一度COOLにしてみよう。それで冷たいやつが出るかどうか。出てもまた凍るかもしれない。それで凍るならガスが抜けてる可能性が。

このガス、自分で充填できなくはないけど、機器等高いし、ガス自体もどうせ高いので、業者呼んだほうがよいと思う。$100-150で充填してくれるはず。

ファンが壊れているなら即全部OFFにするしか無い。ファンを交換しよう。



冷たくない風が出ている場合は室外機が動いているかを確認

通風口から空気はたくさん出てくるけど、ぬるい場合、室外機で作られる「冷たさ」(と呼びましょう)が届いてないって事。これにはいろいろ理由が考えられるけど、そもそも室外機が動いているかは知っておきたい。

COOLの状態で室外機を見に行けば分かる。音をたてて動作したら室外機自体は動いていているが、冷却が行われていない、または室内機に届いていないって事。ガス充填か。完全にガスが抜けるような状態であれば、室内機の内側のユニット交換とかになるでしょう。ガスの圧力が下がってるだけか、完全に抜けて大気圧になってるかを調べる事もできるので、(今度リンク貼っときます)。

もし室外機が動いて無ければコンデンサ(capacitor)が壊れている可能性が高い。アマゾンで買えば$25くらいだけど、業者呼んで買えると$120とかそれ以上になっちゃうわけなので、自分で交換してみた。

高電圧なので、触ると普通に死ぬと思うし、全くオススメしません。

室外機が動いてるけど、冷却が行われていない場合、おそらく冷媒のガス
(freon)が抜けてるとかそういう事だろう。ガスが抜ける理由はいろいろあるだろうけど、このガスを室外機で圧縮して冷たくし(だからエアコンプレッサーって言うんです)、それを室内機に送って室内機のファンで室内から来た風を当て冷やしてお部屋に。



しめ

どこが壊れていそうか把握するというのは修理を頼む時に必要だし、把握するのはそんな難しくないと思う。