(なかなか刺激の強い画像もありますので、ご注意ください)
まずは包丁が切れないとどうしようもない。
良い包丁など必要ない。研ぎたてなら良いのだ。とは言え砥石で研ぐのは面倒くさいのでシャープナーを。これだけで力を入れずにトマトが切れるくらいにはなる。
こうやって使う。
包丁の準備はいいですか?
今回は半額近くになるまで店頭で熟成されたものを。写真のはヲルマートだが、ヒスパニック系の食べ物を売ってるスーパーに行けばあると思う。
袋を開けたりする前に、まずはゴミ袋、焼いて食べるには硬い部位、焼いて食べるところ、の3種類の容器を用意。慣れてないと血液がダラダラ出るので、キッチンタオルとかも用意したほうが良い気が。
全体的な流れとして、
・表面の皮(と呼びましょう)を取り除く
・焼いて食べるには硬いところを別にする
・血管とか取り除く
みたいな感じ。皮を取り除くと言っても、みかんのように剥がれるわけではなくて、大げさに言うとりんごをむく時に果肉もちょっと取り去るのと同じノリで切り落としてしまう。
湯剥きするとか冷凍するとかそういう方法もあるらしいけど、面倒くさい。
取り出します。背側(上ってこと)。見えている部分は舌の表面なので全部取り除く感じ。皮のすぐ裏側で美味しい筋肉ないので、筋肉ごと取り去ってもそんなに勿体無い気はしない。
尾側(うしろ)から見た断面。左右と上以外は筋肉、つまり捨てない。焼いておいしい筋肉(Transverse&Vertical Tongue Muscles)が見えている。これが美味しいとこ!ちなみにその下のStyloglossus は Styloid temporal process(人間だと耳の裏)に繋がってるので底から伸びてるからここで切るとこうなる、っていうのが分かって良い。(良いのか?)
腹側(下)。この写真注目ですね。皮が右1/3のところまで来てますが、それより尾(写真左)側は皮がないので、取り除く必要は無い。基本的に焼いてめちゃ美味しいのは写真の左半分、しかも背側だけ。
左側から。写真の上下で真ん中辺りまで皮が来てるけど、結局もう少し舌のところから切り開く感じ。上の方で切り込みが入ってるのは私が切ったんじゃなくて、たぶん解体時に誤って切られてしまった感じ。
切り開いたところ。
肉も少し削りながら皮を取る。内側の筋肉が見えてきた。
で、剥がした、見えてる左斜め上から見てる感じ。ここが一番美味しいとこ。
剥がすと同時に、やっぱり舌先邪魔だなと思って切り落としてしまった。写真は腹側。だいぶ筋肉がついちゃってます。
上の写真の右半分についてる肉を皮から離したけど、Superior Longitudinal Muscleというやつでそんなに美味しくないので、焼いて食べるほどではない。
で、皮を全部取り除いた美味しいとこ。
これをスライス(っつってもビンボー薄切り肉にするつもりはない)してく。ステーキの厚さで。
一枚目。右下半分は Styloglossus とかなので美味しくない。ここまで含めてもいいんだが、血管とかも取り除きたいですし。
まあとりあえず全部スライス。
美味しい部分(脂が入って白いので、見れば分かる)だけを残し、軽く切れ目を。
美味いとこだけ焼こうとするので、800gくらいすかね。
焼いて食べる以外の部位。ラーメンとかシチューとか、これはこれで美味いんだが。
右上の舌先の肉も子供用に足しておいた。
塩。男は黙って塩。それだけで十分。(でも油をスプレーした)
舌先をまず焼いて、焼いてから小さく切ってお子様に。
さて本番。
塩だけで美味い。他に何か足してごまかす必要とか一切無し。肉が美味い。噛み切れるのにしっかり感触がある歯ごたえがサイコー。